毎日の勉強は大切である。
それはその勉強で患者さんがよくなると、医師として幸せを感じるから。
では、医師は勉強さえしていれば、悩みなく人生を送れるか?
当然送れない。
ほんの一例だが、
医師自身も病気になったり、又、最愛の人が不治の病気になったりすることがある。
医師も患者さんと同じく沈黙と孤独で悩む。
この時、私に力を与えてくれるのは患者さん達の姿である。
彼らは、お互いに助け合ったり、思いやり合ったり、余裕のある人がない人を助けるという人間性をみせてくれる。
私は、人間というものに尊敬の念を持ってしまう。
医師として、学問追求はもちろん大切であるが、思いやりという人間らしさを感じる心をいつまでも持ち続けて明日からの診療に励みたいと思っています。
大阪府内科医会(会員数約900名)では、前年度に最もよく勉強をした病院の先生1名と開業医の先生1名の計2名に樋口賞を贈ります。
2009年は、私、中村が開業医の中で、一番よく勉強したとして樋口賞に授与されました。